取組事例

地域課題から生まれた、エネルギーの新しいかたち

「飛騨」を支える地域資源を
未来のエネルギーへ

ルタナティブエナジージャパンは、飛騨地域が抱える「牛ふん処理」や「農業廃棄物の増加」といった課題に対し、エネルギーの視点から新たな解決策を提示しています。未利用資源を活かした燃料開発を通じて、廃棄物の価値転換(アップサイクル)と脱炭素社会の実現を目指しています。

国内初の牛ふん堆肥バイオコークス製造
飛騨地域では、年間およそ11.7万トンの牛ふんが排出され、そのうち約3.5万トンが未堆肥化のまま課題となっています。
 AEJではこの資源に注目し、日本で初めて牛ふん堆肥を原料としたバイオコークスの製造に成功しました。メタン発酵のような廃液処理が不要で、和牛・乳牛いずれの糞も無駄なく活用できる技術です。
この革新的な取り組みは、2025年6月に中日新聞に掲載され、大きな反響を呼びました。

地域モデル紹介

Models
畜産資源を活かし、
循環型の地域づくりを進める

岐阜県高山市では、畜産業の発展に伴い、牛ふんの処理や農 業副産物の活用が大きな課題となっています。
 AEJは、地域で発生する牛ふん堆肥や木質副産物を活用し、バイオコークスの原料として有効利用する「高山モデル」を展開しています。

CONCEPT 活かす

① 牛ふん堆肥の燃料化
 飛騨牛などから発生する牛ふん堆肥を、地域資源として活用。未堆肥化の牛ふんを含め、バイオコークスとして全量燃料化することで、畜産由来廃棄物の有効活用と環境負荷の軽減を実現します。

② 副産物の地域内循環
 製材時に生じるおが粉や、農作物残渣なども原料として活用。畜産・農業・林業の副産物をエネルギーに変える循環型の地域資源活用モデルを構築しています。

飛騨地域の取り組みをモデルケースとして、全国への技術展開を視野に入れています。日本には現在約268万頭の牛が飼育されており、その副産物は未利用資源の宝庫です。AEJの技術と経験を活かし、持続可能な燃料開発を全国へと広げていきます。

耕作放棄地を再生し、
農業の未来を生み出す

岐阜県下呂市では、深刻な耕作放棄地の増加と農業の担い手不足が課題となっています。
AEJでは、本社周辺に点在する約6haの放棄地のうち、2024年に0.3haを整備し、実証事業をスタートしました。

CONCEPT 生み出す

① バイオマス作物の導入
ソルガム・カヌーラ・葦などのバイオマス資源作物を栽培し、農地を再活用。再生可能エネルギーやバイオコークスの活用を進めています。

② 新たな農作物の栽培
地域の気候や特性を活かし、柑橘・梅・マンゴーなどの高付加価値作物の栽培にも挑戦。温室ハウス等の導入により、これまで育てられなかった作物の栽培を実現します。

お問い合わせ

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ALTERNATIVE ENERGY JAPAN(オルタナティブエナジージャパン)は、地域課題の解決と持続可能な未来に挑んでいます。
 私たちの取り組みにご関心のある方はもちろん、
製品に関するご相談やご購入を検討中の方も、お気軽にお問い合わせください。

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